2006年1月下旬、サハリン州政府シュービナ副知事(当時)、サハリン日本協会ゾートフ議長などによる代表団が来道、北海道・ロシア極東交流事業実行委員会と覚書が交換され市民交流会議の開催が正式決定され、昨年は北海道で今年はサハリン州での開催となった。
第2回北海道・サハリン州市民交流会議の開催について
第2回北海道・サハリン州市民交流会議は、8月3日サハリン州ユジノサハリンスクで開催され、北海道側から近藤光雄北海道副知事を団長に32名が出席、サハリン側からはショスタコフスキーサハリン州副知事、サハリン日本協会ゾートフ会長など37名が出席した。
日本側の参加者は自治体、教育関係団体、地方日ロ協会、現職教員、教職員組合、報道関係など多方面にわたった。
今回のテーマは「北海道とサハリン州の教育の現状と課題」と設定された。
日本において教育問題は最大の国民的課題となっており、多面的にわたって多くの問題が発生している。将来を見通した教育再生の方向をどうつくるかが問われている。
全体会議ではテーマに沿って双方から基本報告が提案され、第1分科会「専門教育の現状と課題」、第2分科会「相互理解を広げるためのロシア語と日本語の勉強法」の2つの分科会が設置され意見交換が交わされた。
第1分科会では (1)青少年の健康問題 (2)言葉の教育 (3)教育機械の普及と課題 (4)人材の育成などが、第2分科会では (1)教員、教材 (2)学習方法 (3)サマースクール、キャンプ場 (4)今後の交流のあり方などが取り上げられた。
日本とロシアの教育システムは大きく異なっており、その中での交流は困難性が伴うことが予想されたが、全体会議、分科会を通して相違を超え共通する課題について活発な議論となった。
最後に交わされた共同コミュニケは、明年の第3回会議のテーマを「環境問題、現状と課題」とし札幌市で開催することが確認された。