「食産業の振興」に向けて意見交換
第8回北海道・サハリン州市民交流会議を開催
2006年から開催されている「北海道・サハリン州市民交流会議」は、今年で第8回目を向かえました。
6月13日(木)、サハリン州ユジノサハリンスク市で開催された会議には、北海道側から30名、サハリン側は38名が出席しました。
北海道とサハリンで交互に開催しているこの会議は、幅広い市民の参加によって多くの分野で意見交換を行う中から両地域間の友好と相互信頼に結び付けようとするものです。過去には姉妹都市、教育、経済、文化、環境、医療・福祉、観光、スポーツのテーマで開催されてきました。
今年のテーマは初めて「食」に設定され、「サハリン・北海道『食産業の振興に向けて』のもと意見交換が交わされました。
北海道側実行委員会を代表して挨拶した北海道日本ロシア協会の鈴木泰行会長は「北海道から見てサハリン州は経済交流に当たっての重要な対象地域にあり、気候、風土も極めて似通っており、食料資源の豊富な両地域の特殊性を存分に生かして経済の結び付けを強めたい」と訴えました。
意見交換の中で日本側は北海道銀行ユジノサハリンスク事務所、(有)神内ファーム21(浦臼町)、北見市、(株)アミノアップ化学が発言、サハリン側はユジノサハリンスク市、コルサコフ市、ポロナイスク市、ドリンスキイ市、トマリンスキイ市の各自治体が発言しました。また、食糧貿易会社(株)アンコル・スナブからのプレゼンテーションも行われました。
会議は最後に第8回市民交流会議で多くの合意が確認されたこと、2014年の第9回市民交流会議は北海道で開催される、との共同コミュニケを採択、閉会しました。
会議当日の夕刻からツーリストホテルでサハリン州政府主催の夕食交流会が開催され、両地域の参加者が和やかに会話を交わしました。
また、会議の参加はもとより北海道団はサハリン州の食品関連施設も視察しました。
開会総会