北海道日本ロシア協会は、1972年の結成以来、ロシアとの文化交流を大きな活動の柱に位置づけ、ロシア・旧ソ連邦から数々の芸術団やアンサンブルを招き、北海道内の多数の地域でロシア文化の普及に努めてきました。また、北海道内からも日本舞踊、モダンバレエなど数々の文化交流団を派遣しています。
今年のロシアとの文化・芸術交流は「ロシア民族アンサンブル“エトノス”」を招聘し、全道3か所(内、札幌2か所)で開催しました。
札幌公演は7月24日(木)夜のかでる2.7と、26日(土)午後のあいの里地区センターで、また、釧路公演は25日(金)夜に釧路市民文化会館で開催されました。
“エトノス”は2011年にも来道し大変な好評を得て、再度の招待となりました。今回はさらにレパートリーも広がり舞踊、合唱、器楽演奏など多彩な曲目が披露され、その豊かな芸術性に新たに大きな感動の輪が拡がりました。
かでる2.7の公演には、日ロ協会の会員はもとより、旧樺太出身者,サハリン平和の船や青少年交流参加者、ロシア語講座受講者、ロシア語授業実施学校の生徒など400名が鑑賞しました。
釧路公演には釧路日ロ親善協会の会員を中心に議員の後援会の人々や、企業などから300名が来場しました。
最後のあいの里での公演は生憎の激しい雨となり、観客も150名程度にとどまりましたが、その分演奏者と観客が一体となった雰囲気がつくられました。鑑賞者の中には中心となって公演に協力してくれた札幌協働福祉会(知的障がい者施設を運営)の施設に、3年前の東日本大震災の原発事故で被災し保養滞在している多くの家族も訪れ、盛大な拍手を送っていました。
今回の公演は各会場で大変好感を持って迎えられ、日ロ間に様々な問題が横たわる中で市民レベルの友好、交流に大きな橋渡しができたと確信します。
かでる(1)